あおぞら動物病院 院長コラム

狂犬病とワクチンについて考えてみましょう

      2015/06/12

狂犬病の発生状況

 きなり大きな画像から始まりますが、この画像は世界での狂犬病の発生状況を表しています。全世界で毎年3.5~5万人が狂犬病によって死亡しています。幸い日本国内での死亡者は1956年を最後に発生していません。1970年以降は犬の発生も報告されなくなりました。

これには日本が島国であるという地理的条件もありますが、1950年に施行された狂犬病予防法が大きく貢献しています。日本の法律で、犬の飼い主は年に1回の狂犬病ワクチンの接種を受けさせる義務があります。

 少し厳しめに言わせていただきますが、他の予防と違い任意で打つ・打たないを選ぶことはできません。日本で暮らす限りは日本の法律に従う必要があります。マナー違反どころではありません。

犬病は一度発症するとほぼ100%死亡する恐ろしい病気です。発症前にワクチンを接種すれば発症を抑えられる可能性が高いのですが、かなり痛い注射を6回も接種する必要があります。あなたのワンちゃんが偶発的に第三者を咬んでしまった場合、相手に対しての苦痛は傷の痛みだけではありません。更には、狂犬病ワクチンを打っていなかったとしたら?

 国内での咬傷事故は通報があるものだけで年間5,000~6,000件起きていますが、届出されていないものがその数倍~数十倍あると思われます。動物病院でも、獣医師や動物看護師が咬まれることは稀ではありません。

インターネットでは狂犬病ワクチンは必要ない。副作用が怖いなどいろいろな情報がありますが、まず大前提として人間の死亡者を出さないために行われる行為だということを忘れないでください。

 また、いざ狂犬病が国内で発生した際に、不利益をこうむるのは間違いなくあなたの愛犬だということを考えてみてください。

狂犬病の被害者

 

 

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