あおぞら動物病院 院長コラム

動物病院にて猫ちゃん用ワクチン(一部)不足中

      2017/05/26


猫のワクチン

 今年5月にワンちゃん用のワクチンが不足・欠品しているコラムを書いたばかりですが、今度は猫用のワクチンが全国的に不足してしまいました。前回のコラム「動物病院にてワンちゃん用ワクチン不足中」。

 開院以来、当院での猫用ワクチンはフェロセルCVRという3種混合生ワクチンを使用していました。販売元がファイザーという大手製薬会社であることで、万が一アレルギーなどの有害事例が発生した時のアフターケアが充実していたことが採用理由でした。

 室内の猫ちゃんでは3種混合ワクチンが主に使用されています。お外に出かける猫ちゃん以外は白血病の予防が必要ないために、当院では95%程度の患者様が3種混合ワクチンを接種しています。ワクチンには主に生ワクチン不活化ワクチンがあり、好みもありますが、生ワクチンの方が発熱などの有害反応が起きにくいとされています。

 当院が採用していたワクチンと同じものを採用していた動物病院が多かったため、全国的にワクチン不足の影響を受けています。前回ワンちゃんで紹介したワクチン不足は他社製品の欠品からの連鎖反応でワクチン自体が不足していましましたが、今回は不活化ワクチンも含めると完全なワクチンの欠品にはならない気配です。

 ワクチン不足が予測された6月くらいからワクチン在庫の確保に努めましたが、なかなかワクチンの流通が改善せず、あと30頭分ほどで生ワクチンが欠品する予想です。10月中に無くなるかもしれません。

 無いものは仕方ありませんが、せっかくワクチンを接種しに来院された方々にご迷惑をしたくないので、この度取引の無かったメーカーさんのワクチンを急遽100頭分発注しました。ピュアバックスRCPという製品名のワクチンです。ノミダニ予防で有名なフロントラインを販売しているメリアルという大手製薬会社のワクチンです。
ピュアバックス 当院でも、猫の白血病を含む5種混合ワクチンはこの会社のものを愛用しています。6年前に発売されたこのワクチンは、3種類のうち1種類のウイルスだけ不活化ワクチンになっているというユニークなワクチンですが、不活化ワクチンの有害作用に考慮したワクチンになっており、従来の不活化ワクチンと比べてアレルギー反応が起こりにくく設計されています。

 ワンちゃんに引き続き、皆様には余計なご心配をおかけして申し訳ございません。数少ない選択肢の中から、あおぞら動物病院が迷いに迷って選んだワクチンですので、どうぞご安心ください。

 次回は少し楽しいコラムを書きたいと思います。つまらない内容で申し訳ないです <(_ _)>

追伸:2017年5月25日現在、フェロセルCVRの流通は再開しており、当院でも3月から従来のワクチンに戻っております。大変ご不便、ご心配をおかけして申し訳ございませんでした。


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