あおぞら動物病院 院長コラム

【閲覧注意】マダニ大量確保 動物病院内にて・・・。

   


マダニ 船橋市の動物病院にて

日、当院の待合室に黒い塊が落ちていました。泥の塊かと思ってティッシュで拾ってみると、この時期の風物詩、満タンに吸血したマダニでした。

 診察にいらしていた患者様にお伺いすると、数日前に市販のスポットタイプの駆除剤を着けていたとのことでした。製品名はわからないのですが、お薬?を垂らしてからもう数日が過ぎているのに落ちたダニは元気に足を動かしていました。お庭で飼われている大型犬のワンちゃんです。よく見てみると、ノミも素早く動いていました。

 飼い主さんは大変恐縮しておりましたが、このままではいくら待っても駆除できなそうなので、病院内でフロントラインを着けさせていただきました。翌日落ちていたマダニの一部が画像のものです。

 画像では1㎜大の若ダニと吸血後の成メスダニが写っています。吸血後には画像のように1㎝弱にも膨らみますので、何度見ても気持ちの良いものではありませんね。

 マダニはどこの草むらにも潜んでいます。画像は、葉の先端で寄生の機会を待っている幼ダニです。この時期は船橋市のどこの草むらにも潜んでいます。

船橋市のマダニ

 よほど大量に寄生されない限りは貧血になったりしませんが、このマダニは様々な感染症の原因になる病原体を吸血時にまき散らします。ワンちゃんだけでなく、人間にも病原菌を伝染させる恐ろしい寄生虫です。決して素手で触らないようにしてください。人間がマダニに吸血されると日本紅斑熱」「ライム病」「回帰熱などの他に、2011年に特定されたばかりの「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」感染の危険性があります。2013年に国内ではじめて報告されてから現在までに232名の感染が確認されており、そのうち53名の方が亡くなっているそうです(2017年4月26日現在)。

 マダニに関しては、今年人気の食べるタイプの予防薬や従来の背中に垂らすタイプの予防薬で予防・駆除が可能です。体中に着いてしまってから使用するより、予防として使う方が有効ですので、散歩で草むらに突入してしまったりお庭で飼われているワンちゃんはできるだけ予防してあげてください。


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