犬の軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)とは?

最近人気のフレンチブルドックパグなど短頭種(たんとうしゅ)に多発する病気です。

軟口蓋(なんこうがい)とは上顎の奥の部分の人間であれば「のどちんこ」がついているあたりの部分のことです。のどちんこ(口蓋垂)は人間特有のもので、ワンちゃんには無いのですが、ここが人間の「のどちんこ」のように垂れ下がり、空気の通り道を塞いでしまうことで様々な弊害が現れます。
もともと、イビキをかくことが多いと思いますが、興奮するとすぐに吐き戻してしまったり、ちょっとした運動で呼吸困難になったり、熱中症になったりと非常に重症化するケースもあります。

構造的な問題なので、基本的には内科治療は効果がありません。全身麻酔が必要ですが、過剰に伸びてしまった軟口蓋を切除することで、苦しかった呼吸を楽にすることが可能です。
手術自体はただ伸びたものを切り取るだけの難しくない手技なのですが、短頭種のワンちゃんは他の犬種に比べて麻酔での危険がかなり上がりますので、当院では難易度の高い手術としてご説明させていただいております。

危険な麻酔をより安全に行うために、以下のような工夫が必要とされます。
①手術前から高濃度の酸素室で待機してもらう。
②万が一気管挿管が困難だった場合の緊急気管切開の準備を行っておく。
③手術後の炎症で呼吸困難を起こさないように、半導体レーザーなどの熱ダメ
ージの少ない装置を利用する。
④並行して、外鼻腔の狭窄部位も切除する。

フレンチブルドック のど ガーガー 軟口蓋過長症 犬 船橋市

当院では従来の超音波メスの他に、2014年から最新の半導体レーザーメスを導入しました。
麻酔のリスクを考えた時に、手術を躊躇されると思いますが、従来よりずっと安全な手術が可能になっております。

今まで、苦しそうだった呼吸困難の症状緩和に大変役に立ってくれる治療法なので、ぜひご検討してみてください。
詳しくは、当院獣医師が時間をかけて説明させていただきます。お気軽にご相談ください。

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