フェレットのワクチン発売中止

フェレットのワクチン

 

院でフェレットさんに接種しているワクチンは京都微研という会社の『キャナイン3』というワクチンです。

しかし長年愛用していたこのキャナイン3がついに発売中止となってしまいました。

先日、いち早く情報を入手した飼主様からお問い合わせがありました。

フェレットのジステンパーは発症すると100%死亡する恐ろしい伝染病ですが、日本国内にはフェレット専用に認可されているワクチンがありません。

ジステンパー単独のワクチンが発売されていないため、残念ですが犬用の3種混合ワクチン(犬ジステンパー、アデノウイルス2型)を利用しています。また、海外で使用されているフェレット用ワクチンも安全性に関しては完全ではないようです。

そのような事情ですので、ワクチンを接種した際に万一トラブルが生じた場合、製薬会社は対応してくれず、全て獣医師個人が責任が問われるリスクの高い医療行為となってしまっているのが現状です。

少しでもフェレットにも獣医師自身にも安全性が高いワクチンということで京都微研のキャナイン3というワクチンが国内では広く使われています。

その理由としてジステンパーウイルスの培養もとの細胞が鶏由来のものであることが重要で、犬由来のものを使用すると最悪ジステンパーを発症するリスクがあるとのことです。この点でキャナイン3は合格点ですし、使用してきた経験上、特別大きな副作用も経験がありませんでした。

今後、2種類のワクチンを検討中なのですが、周りの先生方もいろいろ模索している最中のようですので安全性の確認が取れましたら順次変更していきたいと思います。
フェレットの飼主様には今期のワクチン接種の際に個別にお話していきたいと思います。

 

追伸:2016年4月現在、当院ではインターベット社の『ノビバック PUPPY DP』というワクチンを採用しています。キャナイン3とは違いサルの細胞培養のワクチンですが、多くの先生が採用されたようです。今後、フェレットさんの飼育率が多くなってくれば国内でフェレットさん専用ワクチンが発売される日が来るかもしれませんが、まだまだ先になりそうです。