当院に導入したい装置の一つです。IDEXX(アイデックス ラボラトリーズ社)は様々な検査機器の製作の他、受託での血液性化学検査や動物病院内での病気の診断キットを販売したりと、獣医師とは切っても切れない企業です。
当院でも、ウイルスや寄生虫、膵臓炎の診断キットとしていつもお世話になっています。
動物病院では多い時では一日に数十件の血液検査を行うのですが、貧血や炎症の指標として赤血球や白血球、血小板の数を詳しく測定してくれる装置が血球計算装置です。
この手間を人手で行うと、結構な時間と手間がかかってしまいますので、動物病院において無くてはならない装置の一つです。私も開業当時はこの機械を持っておりませんでしたので、カチカチと顕微鏡をのぞきながら日本野鳥の会のごとくカウントしていました。
従来の血液検査装置では猫の血小板が正確に測れないこととが難点だったのですが、このプロサイトDxでは猫の血小板だけでなく貧血の指標として重要な網赤血球数(再生時に増加する赤血球の数)を測定することも可能になりました。
この2つの測定のためだけに、他社製と200万円以上の差額がある装置を導入するかどうか非常に悩ましいところです。
なんかデザインもお洒落ですよね。欲しいです。
自動血球計数装置 pocH-100iV Diff
開業後、初めに導入した自動血球計算装置です。
「ポチ」というネーミングに若干の違和感を覚えますが実は動物用だからではなくて、人間用の同機種も「ポチ」のようです。てっきり犬の名前かと思っていました。さらに「Diff」は白血球の種類を分類してくれるので、単純な炎症なのかリンパ球が増えている癌などを初期段階でふるいにかけてくれます。
動物用自動血球計数装置 Microsemi LC-662
2016年からあおぞら動物病院で働いてくれているHORIBA製の自動血球計算装置です。結局、プロサイトDXは憧れのまま終わりました。HORIBAさんはフットワークがとても軽く、土日でもサービスマンが対応してくれることが大きなポイントとなりました。動物病院は土日に混雑するので、土日も対応してくれるというのは非常にありがたいです。