『動物病院でのCT設備について』

動物病院でのCT設備 船橋

 

まずはじめに。当院にはCTスキャンという設備はありません。記事にしてすみません m(_ _)m

CTスキャンとはコンピュータ断層撮影(Computerized Tomography)で、X線を360度の方向から当てることにより体の断面の画像を得ることができる診断設備です。

例えば以下のような画像や3D処理した立体模型のような画像が得られます。通常のレントゲン写真では診断が難しいような肺の病変(特定の肺炎や肺腫瘍など)や骨の病気(骨腫瘍や骨折)、内臓の腫瘍等を発見するのも得意な検査方法です。

CT 動物病院での設備 CT設備 CT画像

 

人間の総合病院には当たり前にある装置ですが、1機最低1500~3000万円以上の費用と専用の広いスペースが必要ですから、動物病院に導入され始めたのはここ十数年くらいではないでしょうか。

日本の医療用CTスキャン保有台数は約13,000台(2013年)で米国についで第2位とCT大国のようです。そのうちの何台くらいが動物病院に保有されているのでしょうね。恐らく全国で200以上の施設で導入されています。これからもどんどん普及してくると思われます。

それでもまだまだ施設の敷地の問題や、設備の価格、維持管理費を考えると、まだまだ課題のある設備です。動物の場合、CT撮影に全身麻酔を必要とすることと、保険診療ではない動物医療ですのでどうしても検査費用が高額(5~7万円程度?)になってしまう欠点があります。月々の維持費だけで数十万円~百万円(驚)かかるといわれている金食い虫です。

当院のある人口60万人船橋市の動物病院でも2014年現在、3台ほどの導入しかないようです。人間と動物でのCT撮影の大きな違いとして、撮影時にどれだけ動かないで撮影が出来るかという問題があります。大概の動物での撮影では簡単ですが、鎮静状態や全身麻酔での撮影が前提となってしまいます。私が以前に船橋医療センターで偏頭痛で撮影してもらったときも5分ほどかかりました。

また動物医療では診療費の問題がいつでも付きまといます。診療費が高いと感じられる飼い主様が沢山いらっしゃると思います。

ペットブームにより、動物の治療に対する飼い主様のニーズはどんどん人間のそれに近づいてきていますので、動物病院でも人間の高度医療設備を導入する必要性が以前に比べてずっと増えています。

人間のような国民皆保険制度ではないので、動物の診療費は全額負担となり高度な検査をすればどうしても飼い主に負担増となるというジレンマが生じています。

 当院はCT検査を行っている施設と連帯しているため、当院で設備としての導入予定はありませんが、いつかは導入しなければならない時代になるのかもしれません。現在は、CT検査の必要な患者様に対しては、CTスキャン設備とMRIが導入されている検査センター「キャミック」に検査をお願いしています。専門の診断医もおりますので頼もしい施設です。設備の性能も重要ですが、それ以上に画像を診断する専門家がいることが診断に重要と考えます。

CT設備 船橋の動物病院

ちなみに検索サイトで「地域名+CT+動物病院」で検索すればCT設備のある動物病院が見つかると思います。試しに「船橋市 CT 動物病院」と検索するとどちらの病院さんがヒットしましたでしょうか。

 

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