『富士ドライケム IMMUNO AU10V 動物用ホルモン測定装置』

動物用ホルモン測定装置

や犬猫の50%以上が7歳以上というペットの高齢化社会です。高齢の犬に多く見られるクッシング症候群や高齢猫の甲状腺機能亢進症などホルモンの測定を行わなくては確定診断できない病気がペットの高齢化とともに増えてきました。

当院をはじめとした動物病院でも副腎皮質ホルモンや甲状腺ホルモンを測定する必要がだんだん増えてきています。

通常、動物病院の場合、貧血や炎症を確認する血球算定検査(CBC)や肝機能・腎機能といった血液性化学検査は院内検査で迅速診断可能です。

しかし、特殊な検査、例えば血液中のホルモンの測定や、免疫病の診断は人間のクリニック同様、検査センターに委託することが通例です。

集荷地域ではない動物病院の場合、検査の検体を宅配便で送るため、検査の結果がわかるまでに、最低1日以上かかることになります。

この富士ドライケム IMMUNO AU10Vがあれば、約10分でコルチゾール(副腎皮質ホルモン)とT4(甲状腺ホルモン)の測定が院内で診断可能です。犬に多いクッシング症候群や甲状腺機能低下症、猫の甲状腺機能亢進症が院内で即日診断可能となります。また、肝臓の機能の指標になる総胆汁酸(TBA)も測定できることは非常にメリットがあります。犬のTSH(甲状腺刺激ホルモン)も測定できるようになりました。

価格も定価で120万円とありますので、ホルモンの測定検査を頻繁に行っている動物病院では検討の価値もあるかと思われます。

 

スポットケムバイダス

同様の装置で以前からアークレイ社のスポットケムバイダス SV‐5020という測定装置が販売されていますが、価格では約2倍、また大きさも3倍ほどあったと記憶しています。ただし、こちらの装置は妊娠診断や性ホルモンに影響する病気の診断に有用なプロゲステロン、エストラジオール、テストステロンの他、甲状腺ホルモンもT4の他にFT4も測定できたりと一長一短があります。

 

幸いなことに、当院が依頼している検査センター(富士フィルム・モノリス)は船橋市内に営業所があり、夕方の集荷で当日夜には結果がFAXされるという恵まれた環境にあるため、しばらくはこの装置が必要になることはなさそうです。

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