動物病院での電気メス アコマ・アクトール SR-IIとジーマダイアテルモMB122

 

電機メス 『電気メス アクトール SR-II』動物病院 電気メス

 電気メスはその名の通り電気によって組織の切開や凝固を行うための装置で、外科手術には無くてはならない非常に使いやすい機器です。

電気メスの原理ですがこのように解説されていました。

『電気メスは人体に高周波電流を流して、このときの負荷もしくは接触抵抗によってジュール熱が発生し、この熱が瞬時に細胞を加熱し爆発・蒸散することによって切開作用を、細胞の水分を蒸発させタンパク質を凝固させることによって凝固作用をそれぞれ生じさせる。直接電気メスで止血する放電凝固法では直径0.5mm以下の小血管の止血が可能であり、止血鉗子で挟み止血してから血管を電気メスで焼烙する接触凝固法では直径2mmまでの血管の止血が可能であるとされている。』 Wikipedia内『電気メス』より引用

電気メスにも派生したタイプがあり、価格もセットで40万円程度から高価なものですと600万円ほどの高性能機もあります。原則、対極板という電気アースが必要なのですがしっかりと通電させるため、体表の毛を添ったり、濡らしたガーゼやゼリーを付ける必要があります。当院の設備ではありませんがellman(エルマン)社の高周波電気メスは、特殊な技術のため、対極板に対して衣服の上からでも効果があるので、動物の体温を下げないことに貢献してくれる設備です。

当院でもほとんど全ての手術で電気メスを使用していますが、金属性のメスと違い切開と同時に止血も行うので、ほとんど出血しない手術になります。

人間の手術と違い、輸血が常時できるわけではないので小さな体の動物さんではできる限り出血のない手術の方が患者にも術者にも非常に重要です。

この電気メス『アクトール SR-II』は電気メスメーカーでは無く麻酔器メーカーとして有名なアコマ医科工業が製作している装置です。

 価格(約100万円)に対して、上位電気メスの機能に多いスプレー凝固機能(広範囲の止血に優れている)が備わっているので今まで時間がかかっていた胆のう摘出の手術が行いやすくなりました。

 血管シーリング機能やアルゴンプラズマ凝固などの最新の機能はありませんが、本来の電気メスとしての機能の切開や凝固に特化したシンプルで非常に使いやすい装置です。

開業からしばらくはジーマダイアテルモMB122という電気メスを使用していました。

開業したての動物病院に必ずあるのではないかというような比較的リーズナブルなのに止血には十分な装置でした。いろいろセットされていて40万円~と電機メスのジャンルでは恐ろしくリーズナブルです。スプレー凝固機能や血管シール機能などの特殊な機能は搭載されていませんが、切開、凝固機能は動物病院での使用では十分と思える性能です。現在は友人の先生に譲り、スプレー凝固機能のついた電機メス『アクトールSRⅡ』に変更しました。

 

使用頻度   非常に高い

お気に入り度 非常に高い

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