AP水って何? Meau生成器 『DS-1』と中性電解水生成器『Aqua Pro』

AP水 動物病院

2018年2月22日に追記しました。

アサヒプリテックス製のAP水生成装置で作られるAP水を院内消毒のほぼ全てで利用しています。以前院内でパルボウイルスを発生させてしまったことで導入を決めました。

現在は提供元がメディストサニテ株式会社という会社に変更になり、AP水ではなくMeau(エムオー)という製品名に変更になりましたが、私たち獣医師にはAP水の名称の方が馴染みが深いですね。

AP水の正体はなに?

AP水って何だろう?と私も思うのですが、APとは社名のアサヒプリテックの頭文字を取っただけのようです。

生理食塩水を電離分解して生成した中性電解水というのがこのAP水の正体で有効成分は次亜塩素酸です。近いものでは漂白剤のハイターが次亜塩素酸ナトリウムという成分ですが、こちらはハイターの数十倍の効果と、有機物に触れると水と食塩に分離する性質があるので、動物に無害だという大きな特徴があります。生成後3か月安定というところも大きなメリットです。匂いをかぐとうっすら塩素臭がします。

動物病院は様々なウイルスや細菌が存在しますので、強力な消毒薬で病院丸ごと洗浄したいくらいですが、訪れる動物さんたちやそこで働くスタッフたちに無害でなくてはなりません。そこで当院が選んだ選択肢がAP水でした。

AP水と他の消毒薬との比較

AP水の効果

画像引用:メディストサニテ株式会社様のサイトより

動物病院で一番重要視されるウイルスは最強最悪のパルボウイルスですが、AP水(Meau)ではこのウイルスに効果があることが2001年に鳥取大学農学部微生物学研究室の実験で報告されています。イヌパルボウイルスをAP水で感作した結果、HA価は対象群(蒸留水)で4096だっとことに対してAP水では0分で64、5分以降は32だったと報告されています。

AP水生成器の使い勝手は?

AP水自体はボタンを直接押すか、手かざしで自動に出てくるので使い勝手は悪くないです。一日の最後に手動で自動洗浄ボタンを押す必要があることと、蛇口の元栓を閉めること以外に操作は不要です。

以前、元栓を閉めなかったために、蛇口からのホースが破裂して大変なことになったことがあります。夜間だったらと思うとゾッとしました。必ず元栓は閉めてください。

また、5年目くらいから蛇口との連結部品のパッキンの隙間から水が少し染み出るようになり部品交換に10,000円弱かかりました。それと、非常に少量ですが、本体底部のホース連結部から水が漏れているようです。

他の先生によると、内部での漏水で基板の交換になると10万円~の費用が掛かるようですので、最近2台目を購入するか迷った末、AP水を生成できる他機種を購入しました。

オルタナ製 中性電解水生成器 Aqua Pro

オルタナ製 AP水生成器 Aqua Pro

株式会社オルタナは元アサヒプリテックの社員さんが作った会社ですが、ホームページは無いようです。機会をおろしている(有)友愛メディカルさんから紹介を受け興味を持ちました。

こちらの装置は、最終的にAP水と同じ成分の消毒水が作れるのですが、Meau生成器 『DS-1』とは生成方法が違い、生理食塩水から作るのではなく、濃縮したAP水の元を水道水で薄める方式です。

構造が単純化したことで、故障の低減と本体価格の低価格化を狙った商品ですが、消耗品の電解補助液というのが生理食塩水を使うMuauに比べて割高になってしまいます。

アサヒプリテック時代に購入したAP水生成器『APアクアNeoEx』の納入価格は40万円程度した記憶がありますが、オルタナの『Aqua Pro』は設置費含め30万円弱でした。

長期使用でランニングコストに差が出てしまいますが、以前より手術室用にもう一台欲しいと思っていたので、導入に踏み切りました。

オルタナ製は濃度調整が可能なため、本来30ppmの濃度で生成されるAP水を最高70ppmの濃度でAP水を生成可能です。診察台や入院舎の消毒には高濃度で使用しています。

中性電解水生成器 AP水

 

AP水生成装置自体が何十万もするものですが、当院に無くてはならない装置となっています。
使用頻度   頻繁に使用
お気に入り度 高

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