動物病院でのX線透視撮影装置 Cアーム

動物病院のCアーム

 

Cアームは特殊撮影方法でレントゲン写真を撮影するための装置です。

通常レントゲン写真を撮影する場合はX線を発生させる設備とそれを受信するレントゲンフィルムやCR、DRと呼ばれるフィルムの代わりをするデジタル設備をつかって1枚の静止画像を作ります。

この装置は透視機能を持っていて、継続してリアルタイムのレントゲン画像をTVで確認することが可能です。アルファベットの『C』の形をした撮影用のアームがついているのが特徴で、Cアームとい名前がついています。

動物病院では一昔前(20年以上前)は、フィラリア症の心臓からの成虫つり出し手術が頻繁に行われていましたので、透視の設備を導入している先生もいらっしゃいました。

フィラリアのつり出し手術というのは、麻酔をかけた状態で首の太い血管に専用の器具を挿入して心臓から直接フィラリアの成虫を引きずり出すのですが、実際にフィラリアを吊り上げる鉗子が心臓のどの部分にあるのかを確認する非常に有効な装置でした。その当時のものは据え置き式で、Cアームの形状ではなく、フィルム側に特殊な読取装置を設置していました。

 

透視装置は、食道や胃のバリウム検査を透視しながら撮影することにより消化管の運動性をリアルタイムで確認したり、動物では一部の先生しか行えませんが心臓や血管のカテーテル検査や造影剤検査に使用されています。

また装置の移動が出来るため手術室からレントゲン室に移動せずに手術台をCの字の間に挟むようにしてレントゲンを撮影できるのが最大の特徴です。

 

現在では、フィラリアの心臓からのつり出し手術は都市部ではほとんど行われていないため、整形外科の得意な先生が手術中に骨折部位を確認したり、椎間板ヘルニアの手術する部位を最終確認したりするために導入しているケースが多いようです。

かなりのスペースが必要になる装置なので、当院の手術室やレントゲン室には絶対入らないだろうなぁという大型の設備です。

 

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