糸を使わない避妊・去勢手術が可能になりました
2012年01月23日
2年前からウサギさんの避妊手術に使用していた『サージレックス・エンシールシステム』という装置をワンちゃん・猫ちゃんの手術にも利用できるようになりました。
この装置により最近報告が増えている縫合糸による異物反応性肉芽腫を起こすリスクが従来法に比べて非常に少なくなります。
また、糸による血管縫合の必要が無くなり、手術時間も従来の半分ほどになりました。
短時間で手術を終わらせることが可能になりましたので、患者様により負担の少ない手術を行うことができるようになりました。
手術前の説明でもご紹介いたしますが、より詳しい説明が必要でしたら遠慮なくご相談ください。
今後も、患者様により安全な手術が可能となるよう、最新の装置と技術をどんどん導入して行きたいと思っております。
追伸 2013年9月より血管をシールする超音波凝固装置(オリンパス社製 ソノサージ)も導入・使用開始いたしました。人の医療ではラパロ(腹腔鏡下手術)で使われる最新の医療装置の一つです。更なる手術の安全性に貢献してくれると思います。
写真 Sono Surg
※異物反応性肉芽腫とは・・・近年、特定の犬種(ダックスフンドやチワワ等)を中心に手術時の糸を原因とする体内腫瘤(しこり)の発生が報告されています。特に、最近では使われなくなってきた絹糸による発生が問題視されています。