薬情ってご存知でしょうか?
薬情とか薬剤情報提供書と聞いても、何のことだかピンとこないと思いますが、お医者さんを受診した際に薬局でもらえるあの紙です。お薬手帳ではなくて、薬の写真や名前、効能や注意事項が記載されたお薬の説明書のようなものです。
動物病院でお薬の処方時にこの薬情を渡されるケースは少ないかもしれませんが、当院では4年前から動物病院用の専用ソフトで作成した動物用の薬情を印刷してお渡ししています。
導入を躊躇する動物病院が多いのは、導入にあたってお薬の情報入力の手間が非常に大変だということがあげられます。初めからお薬の情報満載のソフトは非常に高価ですので、当院では400~500種類はあろうかというお薬のデータを院長自ら1か月以上かけて入力しました(笑)。いろいろな動物薬の専門書を検索したり、デジカメで撮影したお薬の写真を画像ソフトで加工したりと大変でございました(涙)。
おかげで、自慢の薬情に仕上がっておりますので、次回処方の際にはぜひ一度じっくりとご覧になってください。もちろん、注意事項やお薬の副作用についての記載を注意深くご覧になっていただくことは動物たちの治療にとって大切なことだと思います。
また、当院が診療を行えない夜間緊急時やセカンドオピニオンを利用される際にも、この薬情がお役に立てると思いますのでいざという時もご利用いただけたら幸いです。
追伸:過去のコラムで「動物用の薬と人間用の薬」のコラムがあります。ぜひご覧ください。