マイクロチップってご存知でしょうか?
今年の6月12日に日本でも犬猫のマイクロチップ装着義務化が参院本会議で決定されましたのでニュースでご覧になった方もいらっしゃると思います。一応、全ての犬猫に義務化ではなく、ペットショップやブリーダーなどの犬猫販売業者に対しての義務化ですのでご注意ください。2022年までに施行されるようです。
犬猫のマイクロチップってどのくらい普及してるの?
日本獣医師会の統計によりますと犬猫とその他の動物を含む累計の登録件数は約203万件(2019年現在)で、犬で全体の8.5~10%前後、猫で2~3%と推測されます。海外に比べてまだまだ低い日本のマイクロチップ普及率ですが、年々増加傾向にあり、法律改正後は一気に普及すると思われます。英国では2017年より全ての犬にマイクロチップ挿入が義務化されました。
マイクロチップってどんな仕組み?
直径2mm、全長約12mmの円筒形で、表面を生態適合ガラスで覆われ体内移動を防止するため繊細な凹凸がついているものもあります。耐久性は30年以上あるそうです。上の画像の青い装置がマイクロチップリーダーと呼ばれるマイクロチップの読み取り器です。マイクロチップには世界で唯一の15桁のナンバーが記録されていて、読み取り器で読み取ることにより個体識別が可能になります。
迷子になったときに役に立つの?
残念ながらマイクロチップ自体には電池を搭載していないため、GPS機能のように現在地を特定する機能はありません。しかし、脱走して迷子になったり、怪我をして保護された場合などに動物病院や保健所でマイクロチップに記録されている15桁の数字を読み取ることができます。
マイクロチップ挿入時に一緒に登録したオーナー情報で、飼い主様にご連絡することが可能になります。
今後いつ起こるかわからない災害時のことを考えるとマイクロチップを登録しておくことで、かなりの安心が得られるのではないでしょうか。
マイクロチップを入れるにはどうしたらいいの?
あおぞら動物病院では、常時マイクロチップの処置ができるようにマイクロチップ挿入器とマイクロチップリーダーを常備しております。ちょっと太い針になりますが、大概の動物さんはそれほど嫌がらずに注射させてくれます。
また、避妊や去勢手術の麻酔中にマイクロチップを挿入すれば全く痛みを感じませんので、手術のご説明の際にご希望をお伺いしています。
マイクロチップ挿入の費用は?
動物病院によって多少異なりますが、あおぞら動物病院では5,000円で行っております。手術中での挿入では3,500円でお受けしております。事前予約等入りませんのでご興味がありましたら診察のついででもお気軽にお声掛けください。