人では腰痛や肩こりの治療、皮膚科でのイボの除去などに用いられている半導体レーザーですが、当院でも導入いたしました。
大学病院等でしかできない腫瘍に対しての放射線治療の代替治療として、当院でも積極的に治療に使っていきたいと思っておりますのでご相談ください。
この装置は飛鳥メディカル製の半導体レーザー治療装置(DVL-20)です。レーザーの出力や照射する方法を選ぶことで出血や痛みの少ないレーザーメスとしての外科的な使用から、動物たちにやさしい関節炎やケガの痛みの緩和・回復促進まで様々な効果が得られます。
また、動物病院では無麻酔・局所麻酔を併用したイボの切除や切除できない場所や年齢的要因によって諦めていた腫瘍に対しての最新の治療選択肢の一つとなります。現在は以前使用していた凍結手術装置(クリヨペン)の代わりにイボの無麻酔治療に使用しています。
船橋市の動物病院ではまだ数台しか導入されていない医療装置です。
レーザー治療の適応症例】
①椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼などの痛み・炎症の緩和。
②重度の外耳炎による腫れや痛みの緩和治療。
③イボや良性腫瘍の無麻酔~局所麻酔での切除。
④ウサギのソアホック。
⑤口内炎の猫ちゃんでの痛みと炎症の緩和。
⑥緑内障でのレーザー照射による手術。
⑦外科手術困難な部位の腫瘍に対してのマイルドハイパーサーミア(光線温熱療法)。
実際に半導体レーザーについて勉強するまでは、医療用のレーザーとはどんなものか?炭酸ガスレーザーやYAGレーザーと何が違うのか?疼痛緩和での装置と外科手術用の装置の違い等がさっぱりわかりませんでした。
一見カラフルなデスクトップPCのような装置ですが当院の設備としてもかなり高価な装置の一つです。現在では高い勉強代と思っていろいろな使用法ができるように勉強中です。レーザーを使いこなすことができれば、動物さんにもいろいろな治療がしてあげられるので将来が楽しみな設備です。